天空の水鏡が映す奇跡の絶景
奇跡の絶景と呼ばれる場所があるって本当？
いつかはウユニ塩湖に行って、天空の水鏡とやらを実際に見てみたい！
新婚旅行はウユニ塩湖に行きたいな
「天空の水鏡」「奇跡の絶景」として名高い、ウユニ塩湖へ実際に行ってきました。
旅行前に知っておくべき注意点、準備しておくべきことをまとめました。
・ウユニ塩湖への行き方、所要時間
・ベストシーズンはいつ？
・ウユニ塩湖へ行く時の注意点
・塩でできたホテルとは
↓ウユニ塩湖ウェディングのブログはこちら
ウユニ塩湖とは？どこにあるの？
ウユニ塩湖（読み方：ウユニエンコ）は、南アメリカ大陸にあるボリビアにある、アンデス山脈に囲まれた広大な塩の大地のこと。
なんと、その塩原の広さは秋田県が納まってしまうほど！
ブラジルと隣接しているので、日本のちょうど真裏にあると言っても過言ではありません！
特筆すべきはその高度で、標高約3,700mと富士山と同じくらいの高さにあります。
全体の高低差がわずか50cm以内という、「世界で最も平らな場所」であるウユニ塩湖。
雨が降った後も流れず大地にとどまり、見渡す限り一面に薄い膜を張ることで鏡張りになる神秘的な絶景が現れます。
それは「天空の水鏡」と呼ばれ、360°鏡張りの世界にいるような不思議な感覚になります。
まるで絵画。
ちょうど真ん中で空と地面に分かれているのですが、人が写っていないと天地が分かりませんね。
ある宇宙飛行士の方が、宇宙から地球を見た時に、ダイヤモンドのように綺麗に光り輝く地帯があり、その美しさに目を奪われたようですが、それがウユニ塩湖だったそうです。
ウユニ塩湖への行き方
日本からの直行便はありません。
飛行機を何度か乗り継ぎ、総移動時間は40時間を超えるほど。
①伊丹空港→②成田→③ダラス（アメリカ）→④マイアミ（アメリカ）→⑤サンタクルス（ボリビア）→⑥ラパス（ボリビア）→⑦ウユニ空港
なんと乗り継ぎ回数は7回！
乗り継ぎの関係で機内泊になったり、空港の近隣ホテルに泊まるプランになります。
実際に私が行った時は行きは機内泊で、帰りはマイアミの後にダラスで乗り換えたのでそこで一泊しました。
また、地方に住んでいると主要空港に前乗りしなければいけないので、その分乗り換え回数は増えます。
チケットは個人で手配する？ウユニ塩湖ツアーを予約する？
結論から言うと、ツアーがオススメです。
もちろん、個人手配で航空券を取った方が安いです。
ですが、慣れない地での乗り継ぎは想像以上に困難です。
アメリカは乗り継ぎだけでも入国審査(ESTA)が必要ですし、空港がとてつもなく広い上に、海外の航空会社は大幅な遅延も珍しくありません。
最初のアメリカ行きの飛行機が6時間遅れだったため、もう行けないのではと焦りました。笑
その後も、乗り継ぎ時間が30分しかない、スーツケースが行方不明など予想外のハプニングが！
ボリビア到着後に、ウユニ空港行きの飛行機が運行中止になって陸路を手配してもらったグループもいたので、やはりツアーが安心です。
旅行代理店に頼んでおくと、空港の地図や乗り継ぎの行程表を事前に用意してもらえます。
よほど渡航経験がない限り、ツアーにしておいた方が安心でしょう。
ベストシーズンはいつ？
1年中いつ行っても楽しめますが、見たい景色によって行く時期を選択するのが良いでしょう。
天空の水鏡なら雨季
天空の水鏡が見られるのは11月〜3月の雨季です。
ですが、雨季だからといって必ずネットで見るような奇跡の絶景写真が撮れるとは限りません。
ウユニ塩湖が鏡張りになる条件
・水深 数cm〜10cmまで、薄く水が張った浅瀬であること
・風がなく、水面にさざ波が立たないこと
・雲があること
ベストなのは前日の降水量が程よく、快晴でいて雲があり、風も吹いていない状態。
この3つの条件が揃うのはまさに運。
滞在1日だと条件が揃わないかもしれないので、せめて2日間はウユニ塩湖に滞在することをおすすめします。
トリック写真に最適な乾季
雨季ではなく乾季のウユニ塩湖も素晴らしいです。
足元に広がる、どこまでも続く幾何学模様の真白な大地は圧巻です。
この眩しいほどの白い大地は地平線まで続いており、遠近感が無くなる感覚はまさに異空間に迷い込んだよう。
欧米人は乾季の干上がったウユニ塩湖が人気なんだとか。やはり雨季は日本人だらけでした。
天空の水鏡ばかりが注目されがちですが、ウユニ塩湖ならではの面白いトリック写真を撮ることができます。
ウユニ塩湖トリック写真の撮り方
・遠近感が出ないよう、背景には山や車など何もない場所を選ぼう
・カメラはなるべく地面に近い位置に構える
・手前の小物と、奥の人物の両方にピントを合わせる
ツアーで行くと、ドライバーの方がトリック写真にぴったりな小道具を用意していてくれることが多いです♪
雨季に行っても塩の大地はあちこちに広がっていますし、乾季に行っても水が張っている場所はあります。
ツアーガイドさんが車で色々と連れて行ってくれるので、どの時期に行ってもどちらの写真も撮れることが可能です。
結論：雨季でも乾季でも、新月の日が絶対おすすめ！
新月のウユニ塩湖は、月の明かりがない分、無数の星が綺麗に輝きます。
360度、頭の先からつま先まで星空に包まれて、まるで宇宙の真ん中に浮かんでいるみたいです。
新月とは、地球から月が見えない状態のことを言います。
一直線に並べると、地球、月、太陽の順番になり、地球から見える月は太陽の光が当たっている部分です。
地球からまったく太陽の光の反射が見えない状態になると、月は真っ暗になってしまい見ることができません。
ウユニの新月がいつなのか調べるなら、こちらの「keisan」というサイトがおすすめです。
- 地名で南アメリカを選択
- ボリビア／ラパスを選択（ウユニという地名はありません）
- 旅行を予定している周辺の日付を入力
いろいろと書いてありますが、大事なのは「月齢」
数字が30に最も近いところが新月なので、この表では2024/3/9ということになります。
旅行会社で申し込む時に、オプションで星空鑑賞ツアーがあるプランを選択してくださいね。
夜のウユニ塩湖はまさに宇宙。
標高が高いため星が近く、手を伸ばせば天の川を掴めそうだし、流れ星も当たるんじゃないかってぐらいビュンビュン飛んでいます。
時の流れも忘れて、地球も自分も宇宙の一部なんだと感じることができる感動の体験ができます。
ウユニ塩湖おすすめツアー
星空鑑賞ツアー以外にも、ウユニ塩湖に行ったらぜひ体験してほしいツアーをまとめました。
日の出鑑賞ツアー
朝の3時半に集合して、添乗員さんと4WDの車でウユニ塩湖に向かい、日の出を鑑賞するツアーです。
水平線から昇ってくる黄金色の太陽はとても神々しく、太陽と同じ目線に立つという日本では考えられない体験ができます。
夕焼け〜日没鑑賞ツアー
ウユニ塩湖の夕焼けは辺りがピンクに包まれ、まるで綿あめの中にいるような不思議な光景が広がります。
太陽がどんどん沈んで行き、日没の頃には2つの太陽が引かれ合うように寄り添います。
水平線上に太陽が重なる瞬間は、この世の情景とは思えません。
太陽が沈んだら暗闇が広がり、ジワジワと夜が迫り来るのが分かります。
マジックアワーのみに撮影できるこの情景は、一生の記憶に残ることでしょう。
ピクニックランチ付きツアー
添乗員の方が机と椅子を設置してくれて、ボックスに入ったピクニックランチと温かいスープ、ホットワイン等を提供してくれるツアーです。
おまけ：列車の墓場とコルチャニ村
ウユニ塩湖の近くにあるため、ツアーでは必ず立ち寄るスポットと言っていい「列車の墓場」
かつてウユニからチリへ塩や鉱物を運んでいた機関車が放置されており、それが今や観光スポットに！
ウユニ塩湖の入り口にあるコルチャニ村では塩の精製所を見学できます。
ウユニの塩は美味しくてミネラルたっぷりだそうで、こちらでは手のひらサイズの小袋で販売されているので、お土産にオススメです。
結婚式のプチギフトにしたくて20袋ほど約4kg分購入しました。
持って帰るのが大変でしたが、とても喜んでもらえたのでバラマキ土産にオススメです。
また、コルチャニ村ではポーチや文房具といった雑貨も売っていますが、ラパスの土産物屋と比べると種類は少ないけど安かった記憶があります。
ウユニ塩湖へ行く時の注意点
ウユニ塩湖へ行くにあたり、知っておくべき注意点をまとめました。
どんな服装で行けばいいの？
ボリビアは非常に寒いです。
標高が高いため気圧が低くなり、それと比例して温度も下がるからです。
旅行会社の方からは、2月に東京で一晩ガードマンのバイトをするつもりで来てください！と言われました。
・ヒートテック2枚重ね・毛糸のセーター・帽子と手袋・ウルトラライトダウン
・ウインドブレーカー・マフラー・靴下3枚重ね・お腹と背中にカイロ（長靴はホテルのレンタル）
完全装備のつもりでしたが、これでも極寒でした。
さらにここから耳当てと腹巻きと、ヒートテックタイツと防寒防水フィッシングパンツを履くべきでした。
USBで温められる防寒着、ヒートベストがあれば絶対に持って行くべきです。
あとオススメはカラフルな服ですね！
写真を撮った際に、黒・グレー・白は全く映えません。
ウユニ塩湖は水深は数cmとはいえ塩水の中を歩くことになります。
跳ねたりして衣服に付くと、白いザラザラが残ッたり塩で傷むので、汚れても気にならない服装がオススメです。
ウユニ塩湖の持ち物
防寒具の他で、持っていくべき必要な物をまとめました。
準備したが、使わなかった持ち物はこちらです。
ウユニ塩湖にトイレはあるの？
ウユニ塩湖にトイレは一ヶ所しかなく、ツアーで寄った時だけ行くことができます。
男女で分かれており個室ではありますが、水洗ではなく、壺に板を乗せた簡易的なものでした。
それ以外でトイレに行きたくなった時は、車の陰でするしかないそうです。
高山病の対策は？
残念なことに、せっかくボリビアまで行ったのに高山病で寝込んでしまい、ホテルで過ごす方もおられます。
高山病は日本にいる時から予防薬で対策できます！
出発前から飲んでおく必要があるので、標高3,000m以上の高地へ行く場合は病院で相談してみてください。
高山病にならないためには予防薬だけではなく、現地での過ごし方も重要です。
ですので、夜更かししたり、騒いだり、お酒を飲むなど言語道断。
そもそも少しでも無理をすると、すぐに頭痛がするので大人しくするしかありませんでした。
高山病が心配だったので、ドクター同行のツアーにしました！何かあればすぐに診てもらえるので安心でした。
ウユニ塩湖は危険？治安レベルは？
ウユニ塩湖があるボリビアは、外務省のデータによると中南米では治安は良い方にランキングされています。（2023年1月現在）
→外務省の海外安全ホームページ
海外旅行保険も、安全レベルの高い国として最も安い値段設定がされていました。
特に、実質の首都であるラパスは高級ホテルやオフィス、富裕層が数多く住んでいます。
しかし、その他の地域では観光客を狙ったスリや置き引き、集団での窃盗などが多発しているそうです。
ボリビアでは高地になるほど治安が悪くなるそうで、世界で最も高い標高に位置する国際空港のあるエルアルトでは、ポケットにスマホを入れただけで一瞬で盗まれて次の瞬間にはもう売り飛ばされているそうです。
「空港で手続きしている間に足元の鞄が盗まれた」「靴紐がほどけていると言われ、視線を落とした瞬間に財布を盗られた」など、日本では考えられないような犯罪が発生しています。
ウユニ塩湖のホテル ルナサラダ
ウユニ塩湖の湖畔にあるホテル「ルナサラダ」は、壁、床、家具など全てウユニ塩湖の塩でできています。
宿泊すれば、昼も夜も一日中ウユニ塩湖を満喫することができるのでオススメです。
塩のホテルに宿泊できるツアーがあり、旅行会社が予約しておいてくれます♪
塩でできていると思えないほどホテル内は綺麗で清潔です。
クッションやラグのインテリアもおしゃれで、高級ホテルさながらです。
シャワーやトイレも問題なく使えましたし、ドライヤーと電気毛布も用意されていたので、不便は感じませんでした。
ウユニ塩湖は世界遺産なの？
2024年3月現在、ウユニ塩湖は世界遺産ではありません。
ウユニ塩湖は観光地であると同時に貴重な塩の採掘場でもあります。
世界遺産に登録されてしまうと環境保全のため塩の採掘ができなくなってしまい、多くの人が職を失うからでは？というのが有力な説です。
本当の理由はボリビア政府が決定することなので定かではありませんが、その他ゴミ問題なども理由の一つに挙げられています。
最後に：ウユニ塩湖には行くべきか？
結論から言うと、行けるのならば絶対に行くべきだと思います。
「日本人のマナーが問題視されている」「日本人はウユニ塩湖に立ち入り禁止!?」といった類の記事を見かけますが、少なくとも当時は全くそのようなことはありませんでした。
マナーが良く礼儀正しい国民性の日本人は、他国への旅行で感じるのと同様に歓迎ムードでした。
日数も費用もかかりますが、それを踏まえた上でもお釣りが来るぐらい日本では味わうことのできない最高の体験ができます。
写真や映像で見るのとは全く違う奇跡の絶景があなたを待っていますよ！
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